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【留学レポート】フォートルイス大学    (吉川真央)2014年12月

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 こんにちは。吉川です。

 先日、秋学期の期末考査を全て終え、無事に冬期休暇に入ることが出来ました。今回はいつもと趣を変え、4ヵ月間、アメリカで学びの環境に身を投じつつ考えていたことをお伝えしようと思います。

 10月のレポートでも触れたように、こちらの授業風景は日本のそれと大きく異なっていました。前の席に足を投げかけ、物を食べながら参加している学生も少なくないことは写真でも紹介した通りです。ただ数か月間を経て、それは日々の学習態度の延長線上にあるものではないかと思うようになりました。きっかけとなったのは、図書館に用意された学習環境です。先月のレポートには、ソファーが置いてある様子を撮影した写真を添付しましたが、その他にも一般的な勉強机が2種類ほど、至る所に設置してあり、更にはグループ学習ができるように、小さな部屋を貸し切ることも可能です。つまり学生は、図書館の中であっても自分の勉強スタイルに合わせて、リラックスしながらも集中して学習できる環境をその都度選択することができます。このような環境が日常的に整備されていると、各々が抱く「学習時にとられるべき姿勢」へのイメージは自然と柔軟に多様化し、自由な発想を促す土壌を創ることにつながると思います。このことをあるクラスメートに話すと、ハンバーガーを作りつつ授業に参加しながらも、優秀な成績を収めていた友人がいる、という話をしてくれました。根底には、若者の知的な潜在力に対する期待、信頼と、それが引き出される環境が一つではないことを社会全体としてなんとなく理解、共有できていること、更にその過程で発生し得るただの迷惑行為も大目に見る寛容さがあるのではないかと考えます。特に最後のポイントに関して、例えば期末考査期間中、通常は22:00で閉館する図書館は25:00まで開館しており、十分な量のコーヒーと軽食が振舞われていました。図書館での、飲食物の積極的な提供は勇気がいることだと日本的感覚で想像しますが、学生が勉強に打ち込める雰囲気、環境を整えることを優先しているということだと思います。

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 図書館の利用率は高いように見えます。期末考査期間中はもちろんでしたが、普段から多くの学生が夜遅くまで利用していますし、先日紹介したフィッシュボールは学生の有無に関わらず24時間、毎日開放されています。とは言っても彼らの多くが日本の学生と相対して学習意欲が高く、自主的に勉強机に向かっている、というわけではないと考えています。アメリカの学生が基本的によく勉強しているように見えるのは、ほぼ全ての授業で大量の課題が出され、逃げ場がないからやるしかない、という背景があるからではないでしょうか。ただその中で、より多くの学びと気付きが結果的にあることは間違いないと、この数か月間彼らと共に学びながら考えていました。

  今回は少し地味なレポートとなりましたが、また別のテーマで今後数回、こういったものを書こうと考えています。

  明日、25日からは東海岸の主要都市を転々とする鉄道での旅に出発します。次回はその様子と、サンクスギビングの休暇を利用して旅行したコロラド州内の興味深い観光スポットについてお伝えしようと思います。


カテゴリー: 2014秋, フォート・ルイス大学, 新着情報, 留学レポート
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