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【留学レポート】 サラワク大学      (古藤あずさ)2015年1月

みなさんこんにちは、サラワク大学に留学中の比較文化学科 古藤あずさです。
1学期を1月15日の試験をもって無事に終え、つい数日前に成績がかくにんできたところです。今、私達は2月22日まで学期休みに入っています。寮に滞在したままの友人もいますし、旅行に行っている友人もいます。

今回のレポートでは、マレーシアにいる人々、民族のことについて少しお伝えしようと思います。
サラワク大学があるのはボルネオ島、クアラルンプールやペナン島といったところがあるのはマレー半島です。マレーシアにいる民族はマレー系マレーシア人、中国系マレーシア人、インド系マレーシア人、そしてイバン族やビダユ族、ドゥスンやマラナウといった少数民族のマレーシア人などです。少数民族の多くはボルネオ島にいます。そのため、マレー半島とボルネオ島、そしてさらには各地域ごとによりその割合は異なります。


マレーシアの3大民族といえばマレー系、中国系、インド系ですが、ボルネオ島においては民族の大多数はマレー系、中国系と少数民族です。インド系の人はとても少なく、街や学校の中でもたくさん姿を見る、という訳ではありません。初めてマレー半島の方に渡った時に、その違いを実感しました。視界に入る人数がかなり異なっていたからです。その代わり、当然ながらイバンやビダユといった人々の姿は減りムスリムの人数も増えます。マレー半島東海岸に位置するクランタン州では、実に人口の8割以上がムスリムだと言われており、もはや生活の中に見える英語はなくなりました。看板や表示なども、アラビア文字が一番にきて、その下にマレー語です。街にある商店の看板などを見ると、その土地にいる民族の多少がわかるんだな、ととても興味深く感じています。

以下に、簡単に民族ごとの特徴をまとめてみました。私自身もそうでしたが、話や文章ではそれぞれの民族について聞くもののステレオタイプなイメージしか湧きにくいその違い、少しでも伝わると嬉しいです。

イスラム教徒、ムスリムの人がほとんど。女性は宗教上の理由で多くの人が顔と手首から先以外の肌、髪の毛を人目にさらしません。1日に5回のお祈りがあるとされています。豚肉、アルコールはハラムとして口にすることはできません。犬に触ることもできません。。。というのが生活において私たちと大きな違いです。ですが女性の髪の毛、服装選択は実は個人の自由です。ムスリムの女の子でも、スカーフをしない人も何人かいます。そういう人は、ショートパンツをはくことはないにしろわたしたちと同じように半袖のティーシャツを着ることもあります。全ての人がそうというわけではないのですが、1日5回のお祈りの朝1番、6時半のお祈りは朝早くて寝たまま、、という人も少なからずいたりします。マレー語で[豚]を意味する、バビ、という言葉は実はバカ、のような悪態の扱いです。男女関係には厳しく、結婚するまで特定の関係を持つことは基本的に良いことではないとされています。結婚していない男女がお互いに相手に触れることもないので、デート、というと距離を開けて湖沿いに座りおしゃべりを楽しむ、姿を夕方よく目にします。日本で腕を組むカップルのことを考えると、マレーシアでは男女が手をつないでいるだけで周りは色めきたちます。(笑) そしてマレー系の人にはシャイな人が多く、英語の流暢さにも個人差があります。こちらが話しかけても、自分は英語が苦手だから、話せないから、と顔をぶんぶん振って避けられてしまうこともあります。そんな時は少し悲しい気持ちになりつつも、仮に外国人や留学生に英語で話しかけられてどれだけの日本人が答えることができるのかな、とか考えたりします。

中国系
中国系の人の宗教はキリスト教徒と仏教徒にわかれます。広東語、福建語、客家(ハカ)、海南、潮州、福州と方言が数多くあり、中国系の人はそれぞれの出身地により中国語の方言が彼らの母語になります。そのため、多くの中国系の人は言語を中国語方言、中国語北京語、マレー語、英語、という順に習得します。不思議なのは、中国系の人にとってマレー語も英語も中国語の次に習う言語で、マレー語は彼らにとって国の公用語にあたります。ですが、多くの中国系の人は他の民族の人と話すときにマレー語ではなく英語を好んでつかいます。友人と一緒にいても、マレー系が複数だとマレー語の会話が始まるのは普通ですが、中国系が複数いても中国語を使うことはあまりありません。そのため、ふと中国系の友人がマレー語を話すととてもおもしろく感じてしまいます。言葉を覚えるのは簡単ではありませんが、同じように生きてきて何か国語も話せる友人を見ている、羨ましい気持ちにならないことはないですね。

インド系
牛肉を食べないヒンドゥー教の人が大半です。ヒンドゥー教寺院はカラフルで装飾が激しく、門のところに大きな虎や象の像があることもあります。肌が黒い人から薄い色の人まで、様々です。学内で日中民族衣装を着る姿はみないのですが、夜間になると民族衣装を着て歩く人の姿をよくみかけます。言語はタミル語を話す人がおおいです。ボルネオ島のインド人人口は少ないため、マレー半島に渡った時はインド人人口の多さを実感しました。インド映画には独特の特徴があり、リズムの良い音楽とダンス、鮮やかな衣装などには見てて飽きるものがありません。テレビで映画を時々見かけます。

イバン族
ボルネオ島の先住民の一つで、人数は最多です。母語はイバン語を話し、ロングハウスという住居形態が特徴とされています。次に紹介するビダユ族ともとは同じダヤク族というカテゴリーですが、古くから川の側で生活をしていました。キリスト教が大多数をしめます。マレーシアの人にとってはイバン族を見分けるのは簡単という話をよく聴きますが、私にとってはとても難しいです。人によってはまるで日本人のように見える人もいます。

ビダユ族
イバン族と元々は同じダヤク族という分類です。ですが、ビダユ語というくくりの中に方言があり、土地によって互いの方言は理解できない、ということもあるそうです。イバン族にも共通していますが、お米から作ったライスワイン、トワというアルコールを好んでのみ、家に客人が訪れたときなどにも振舞われます。クチン周辺に多くのビダユ族の住む土地があります。

マラナウ、ドゥスン、カヤン
それぞれ、ボルネオ島の先住民の人で、キリスト教の人が多いです。民族ごとに、それぞれの文化があり、クラスの中に数人いるような割合です。全て説明してしまうともったいないので、興味がある方はぜひ続きはご自身で確認してみてください。海に住むのか、山に住むのか。身体的特徴があるのか、言葉に特徴があるのか。文化を学びたいと思ってサラワク大学に興味を持ってる方にとってはとてもわくわくすること間違いなしだと思います。


カテゴリー: 2014秋, サラワク大学, 留学レポート
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