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【留学レポート】 ピッツバーグ大学 山下遥香 2016年12月

皆さん、お久しぶりです。とうとう雪が降り始めましたピッツバーグより、今月の留学レポートは、比較文化学科3年 アメリカ史専攻の山下がお届けします。日本では、日に日に寒くなりつつある頃だと思いますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。現在のピッツバーグでは、基本的に毎日氷点下を下回る天候が続いています。「ダウンなしでは外に出られない」、そんな季節がついに到来にしてしまいました。カリフォルニアやフロリダに留学中の友人が、夏服を着て出かけている写真を見るたびに、羨ましく感じてしまうのは此処だけの話です(笑)

(写真【1】11月初旬 注:中旬以降はダウンジャケットが必要です)

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さて、前回、9月分の留学レポート提出以降、アメリカ合衆国では、特筆すべき大きな出来事がありました。皆さんもご存じの通り、アメリカ合衆国大統領選です。前回のレポートでは、大統領選に向けての動向に重きを置き、それに対する個人的な気づきと学生生活とをご紹介しましたが、今回はその続編で、「大統領選の結果と学生の反応」についての個人的な感想を、後ほど少しお話ししたいと思います。その前に、前回同様、私の今月の学生生活に関して、少しお話しさせてください。

 

この時期、多くの学生が頭を悩ませることといえば、やはり中間考査、それに尽きます。私自身、今学期受講している授業のうち2科目は、それぞれ大きな中間考査が2回ずつあり、計4回の中間考査を受けましたが、準備にはかなりの時間を費やしました。それというのも、中間考査と時期を同じくして、ボリュームのあるレポートが幾つか課されるからです。今月は、レポートを作成してはライティングセンターに持参し、訂正してはまた提出をし、を繰り返し、その空き時間にてテスト勉強をする、といった毎日を送っていました。PITTのライティングセンターというのは英語ノンネイティブ、ネイティブを含めた本校の学生全員が利用できる施設で、フレッシュマンを中心にかなりの人数が利用するので、この時期はまず予約が埋まっているとみて間違いありません。

 

また、テスト期間中は、普段、パーティ三昧の学生も諦めて図書館に籠り始めるため、館内がかなり混み合い、普段から図書館を利用している学生との座席の奪い合いが熾烈を極めるというのも、この時期ならではです。中間考査が終わり、気が抜けたのも束の間。11月中旬から後半にかけては、差し迫った期末考査と、大量の最終レポートの提出期限に向けてパソコンと格闘する毎日を送りました。生まれて初めて、図書館で朝を迎えたのも、ある意味、良い思い出です。(笑)

 

 加えて、今月はアメリカで最も大きな祝日の一つ、サンクスギビングを体験しました。水曜日に日曜日かけて5連休になるのですが、この期間、殆どの学生は実家に帰省します。そのため、事実上の帰省日にあたる火曜日の夕方には、講義棟の前の道路に通行規制が敷かれ、大量の大型バスが道を占領し(写真2)、そこから大量の荷物を持った学生たちが次々に地元に向けて出発するのですが、この出発前というのがなかなか騒がしい。この日は、一日中、至る所で別れを惜しむカップルたちに遭遇します。私は、今回もスイートメートのニーナの実家にお世話になりました。「家族で過ごす祝日だから、遥香も一緒に家に帰ろう!」と誘ってくれる友人が沢山出来たことは、こちらで得た最も大切な財産の一つです。

 

(写真【2】サンクスギビング帰省用のバスの大行列)

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(写真【3】オーディナリオ家にて)

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最後に、大統領選に関して少しお話して、今月のレポートを閉じたいと思います。11月上旬に行われた大統領選ですが、近年のピッツバーグでは民主党がかなり強いようで、特に大学周辺はヒラリー一色といった印象でした。そのため、前回のレポートでも紹介したミシェルオバマ氏の応援演説に始まり、オバマ大統領の応援演説や、BON JOVIのライブと一緒に行われたビル・クリントン氏の応援演説、そして最終的なヒラリー・クリントン氏の演説に至るまで、すべてがピッツバーグ大学の敷地内もしくは周辺で行われました。もちろん入場するためには、かなり長時間列に並ばなければならないのですが、ヒラリー・クリントン氏の演説に関しては、講義棟であるCathedral of Learningの前の道路を通行止めにして行われたため、講義棟の23階で中国語を受講しながら、下から聞こえてくるヒラリーの演説を聞くという、なんとも不思議な形で彼女の演説を聴講しました。ちなみに、講義終了後にばたばた駆け下りていってみると、なんと目の前にヒラリーが。その時の写真が(写真4)です。

 

(写真【4】ヒラリークリントン ピッツバーグ選挙演説 赤いスーツのヒラリー)

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(写真【5】ヒラリー・クリントン Cathedral of Leaningより)

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さて、選挙直前まで、このようにヒラリー一色で、かなり盛り上がっていたピッツバーグ。ピッツバーグ大学の大半の学生や教員が、勝つのはヒラリーだと信じて疑わなかった訳ですが、その結果は驚くべきものでした。結果の良し悪しひとつに関してここでは言及しませんが、個人的に面白かったのはそれに対する学生の反応です。結果は不確定ながらも、明らかに得票数に差が見え始めた午前2時付近、まず一つ目の大きな学生デモがFifth Avenueという私の寮の前の大きな通りで始まりました。最初はトランプ氏のサポーターが暴れているだけだと思っていたのですが、実際は彼に対するデモだったようで、(私のFBを見て誤解された方がいらっしゃったら申し訳ありません。)警察車両に囲まれながら、かなり長時間に亘って、デモ行進が行われていました。寝不足で向かった翌日の授業では、本当に誰もやる気がないことに、まず驚きました。(笑)友人と会ってまず出るのが、ため息。そして言われるのが、「ああ本当にアメリカは終わりだよ」の一言。受講している講義の1つで、教授が学生の率直な感想を聞いた際には、「驚き」「落胆」「絶叫」「混乱」「不安」などネガティブな意見がひたすら出つづけた挙句、教授自体も落ち込んでいたのか、講義も通常より20分も早く終わるなんということも。加えて、その後もデモが続き、最終的には警察とのもみ合いにまで発展し、学生に逮捕者が出るまで至りました。11月後半の今になって、ようやく落ち着きを取り戻し始めていますが、これからどうなるのかは、何とも言えませんし、アメリカ人の学生からも留学生からも「不安」という言葉をよく耳にします。見守るしか術はなさそうですが、この大きな変化の時期にアメリカに居られること自体に関しては嬉しく感じています。

 

 長々とお話ししてきましたが、そんな私は現在、風邪をひいています。熱が39℃~40℃から、なかなか下がらず、大学の機関の一つであるStudent Health Centerにも行きましたが、アメリカの病院は、思いの外、冷たくて、1時間半待って、診断5分。(笑)何も治療自体はされないまま、この薬をドラックストアで買ってくれとメモ書きを渡され、歩けなくなった私は友人に背負われて寮まで帰りました。アメリカで病院に行くのは、本当に大変ですし、保険のことも含めて、色々と面倒なことを自分一人でこなさなければならないので、交換留学に合格した皆さんや、これから私費で留学に向かう皆さんは、留学先での風邪やケガには十分気を付けてください。保険も利用しないに越したことはありません。来週には期末考査も控えていますので、私も早く風邪を治します。皆さんも師走は何かと忙しいことかと思いますが、風邪やインフルエンザには気をつけて、素敵な年末をお過ごしください。まだ早いですが、よいお年を!次回の山下担当回は1月分になりますので、更新は2月1日です。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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