【留学レポート】 ピッツバーグ大学 猪俣美咲 2017年11月
2017年11月02日
こんにちは。ピッツバーグ大学に留学している国際関係学科3年生の猪俣美咲です。前回のレポートでも書きましたが、時の流れはすさまじく、1カ月経つのが本当に早いです。あっという間にもう留学生活の4分の1が終わってしまいました。季節もすっかり変わり、気温が2桁まで届かない日も出てきています。これからもっと寒くなると思うと憂鬱です…
今月は授業について書いていきたいと思います。留学生はVISAの関係上最低12単位分の授業を履修登録しなければなりません。多くの科目は3単位なので、多くの留学生は最低4つの授業をとります。私は、「First Year Chinese」、「Japanese Society」、「Political Sociology」、「Social Problems」をとっています。
中国語は北九大で第2外国語として履修していました。しかし、授業の仕方が日本と大きく異なります。まず授業が1週間に7コマ(各50分)あります。そのうち2コマはレクチャーというもので、教科書に出てくる文法や単語を学びます。後の5コマはレシテーションといい、レクチャーで学んだ文法と単語を実際にスムーズに使えるようにする授業です。ここでは英語は使用禁止で中国語しか話すことができません。こちらでは、とにかく話して文法や単語を身に着けるというシステムのようで、授業中はほとんどペンを持たず、会話練習が中心です。また、人数も10人程度なので、スピーキング能力を上げるのにはとてもいい環境だと感じています。次のセメスターでも中国語は引き続き履修する予定なので、英語とともに中国語もどれだけ上達するか楽しみです。
授業時間は授業ごとに異なりますが、私の履修している授業は中国語以外、偶然どれも50分×週3回です。ほとんどの場合、毎授業予習としてリーディングが課せられるので、予習のリーディング課題は各授業週に2~3つあることが多いです。Japanese Society以外は1年生向けの授業で、ほかの授業に比べれば読む量は多くないのですが、結構大変です。私はリーディングに本当に時間がかかってしまうので、時間があるときはとにかく図書館に行って、なんとか終わらせているという状況です。自分の読むスピードの遅さや語彙力・読解力の無さにイライラする毎日ですが、本を読んで新しい知識を得るのはとても楽しく、また、読み終えたときの達成感もなかなかいいものです。さらに、図書館では友人とともに勉強することが多く、疲れたときに喋ったり、ご飯を食べたり(図書館の入り口には飲食持ち込み禁止と書いてあるのですが、誰も気にせずみんな堂々と飲んだり食べたりしています。注意もまったくされません(笑))するのも楽しくて、このような図書館に引きこもっている毎日が不思議と苦痛ではありません。
Political Sociology とSocial Problemsは特に授業の内容をきちんと理解するのは難しく、復習が欠かせません。オフィスアワーに行って教授に直接質問したり、自分でインターネットで調べるなどして、なんとかついていけています。ですが、どの教授も本当に親切です。英語が聞き取れなくて理解できなかったところを、わかりやすい英語を使ったり、日本を例に出すなど、私でも理解できるようにわかりやすく教えてくださります。
授業の様子についてですが、実際に授業を受ける前は、アメリカの学生は真面目で、授業もきちんと聞いて発言も積極的なのだろうと思い込んでいたのですが、実際は少し違いました。多くの授業では、パソコンでノートをとったり、教科書を読むことが認められているのでパソコンを机に出している生徒が多くいます。しかし、もちろん多数ではないですが、授業中にメッセージを送ったり、インターネットをしている人もちらほらいます。さらに、授業中に先生が質問しても誰もなかなか答えず、クラスがシーンとなったりすることもあります。もちろん授業によって違いはありますが、私が受けている授業でこのようなギャップが見受けられました。やっぱり日本もアメリカも似ているところがあるのだと実感しました。
あと約1カ月半で秋のセメスターが終了します。短いですが、自分が成長できるように、毎日自分ができることを一生懸命やっていきたいと思います。
写真は、毎週学校で開かれるドッグセラピーの時のものです。たくさんのかわいい犬たちがおり、とても癒されました。