イベント情報

一覧へ

カンボジア海外学修実施報告

2024年11月01日

「北九州市の上水道の国際技術協力事業からカンボジアを学ぶ」海外学修に北方キャンパスに在籍する20名の学生たちが参加し、9月8日から9月16日まで現地フィールドでの活動に取り組みました。

今プログラムは国際教育交流センターが実施するもので、令和6年度の福岡県の「世界に打って出る若者育成事業」に採択されています。

プノンペンでは、北九州市上下水道局の協力により、水道施設整備事業のカウンターパートであるプノンペン水道公社やプンプレック浄水場を見学。並行してJICA・日本大使館で同国の概況や水道分野の国際協力事業について、また、国際連合人間居住計画(UN-Habitat)では同国の都市化に伴う課題と解決に向けた取組みについて学びました。

また、本学協定校である王立プノンペン大学では現地学生とカンボジアの歴史・文化に関する講義を一緒に受けたり、グループに分かれ日本文化交流活動を行ったりしたほか、内戦関連施設をはじめプノンペン各所を訪問し、互いの国の事情や文化を学び合いながら友好を深めました。

プノンペン滞在後シェムリアップに移動し、アンコール遺跡群、トンレサップ湖、CAMC地雷博物館を訪問しました。とりわけ、9世紀から15世紀にかけてインドシナ半島に君臨したクメール王国のアンコール王朝の繁栄を今に語るアンコール遺跡の偉容に圧倒され、またカンボジアの人々の誇りを深く感じました。

渡航前は悲しい歴史を持つというどちらかと言えば後ろ向きのイメージを抱いていたカンボジアですが、この海外学修での学びを通じ、戦争は悲しみしかもたらさないこと、またその影響がどれほど長期にわたるか改めて認識しました。また一方で、現地学生、訪問先で出会う人々、フリーの時間で出会う市井の人々と交流をする中、彼らの笑顔、気さくさ、明るく優しい人柄に触れ、カンボジアが印象深い忘れがたい国となりました。

最後に今回、渡航先での学修活動を実施するにあたり、事前学修時から多大なお力添えをいただいた北九州市上下水道局の上下水道局の職員のみなさまをはじめ、各訪問先の関係者のみなさまにあらためて深く感謝申し上げます。


プンプレック浄水場職員の方たちと


プンプレック浄水場にて、水源から取った水の汚れやにごりを沈殿処理させるための薬品試験を観察


王立プノンペン大学にて現地学生とペアになって講義を受講


王立プノンペン大学にてプノンペンと北九州市の関係を紹介


CAMC地雷博物館にて


アンコールトム バイヨン寺院にて