2024年7月【留学レポート】王立プノンペン大学 外国語学部英米学科 K.M
2024年08月09日
こんにちは!担当のKMです。ついに最後の留学レポートとなってしまいました。
今回は帰国前に友人の地元、バッタンバン州へ遊びに行かせてもらったことについて書こうと思います。バッタンバン州は首都プノンペンからバスで6時間ほどの場所にあります。バス代は片道10ドルでした。友人の家は中心地から離れたところにあり、小舟で川を渡っていく必要があります。乾季は水がないため車かバイクで向かうようです。住民のほとんどが漁師で、魚を売ることによって生計を立っています。川の下流の方に友人の近所の方が舟で迎えに来てくださり、1時間ほどかけて川を上り友人宅へ到着しました。家の周りは一部陸地もありますがほとんど川のため、買い物をする際は舟で移動しました。小学校6年生くらいの子供が自分で舟を運転する姿を見てとても感心しました。数年前までは水位は今よりもかなり高く、陸地も全く見えない状態だったようですが近年の気候変動の影響により水位が下がり、取れる魚の量も減ってしまったようです。
生活用水には川の水と雨水を利用しています。川は黄土色に濁っていますがそのまま炊事・洗濯・シャワー等に利用していました。体調を崩さないか不安でしたが、幸い何事もなく滞在期間を終えました。友人は、このエリアに住む人々はきれいな水を使うという概念がほとんどなく、使いたくても金銭的事情により確保することができない場合が多いと話していました。インフラの整備やきれいな水、環境保全に意識を向ける教育の必要性を感じました。
友人の家族も近所の人たちも、平日休日関係なくのんびり過ごしており時の流れが非常に遅く感じました。暇なときは近所に遊びに行きおしゃべりをし、ハンモックで昼寝をし、近所の子供たちが遊びに来てそれを見守って…という感じでとても穏やかに過ごしていました。また、近所のつながりが強いため、一人暮らしの高齢者も親が忙しい子供達も子供を産んだばかりの母親も、孤独を感じることなく暮らしているように見えました。外国人である私のことも家族の一員かのように受け入れてくれ、カンボジア人の温かさを改めて感じた旅になりました。同じカンボジアの中でも首都プノンペンと全く違う環境・雰囲気でとても面白かったです。日本よりもインフラが整っていない部分があり、衛生観念も異なるため、旅行や留学に一歩踏み出せない人もいるかと思いますが、本当に人が温かく心が癒されるので、ぜひ一度は訪れてほしいなと思います。カンボジアにハマってしまうと思いますよ^^10か月間とても楽しかったです。国センの方やRUPP職員の方、現地の友人や人々に感謝の気持ちでいっぱいです。ご覧いただきありがとうございました。
↓迎えに来てくれた近所の方
↓家の周りの様子① ↓家の周りの様子②