2024年11月【留学レポート】アイルランド国立大学ゴールウェイ校 外国語学部英米学科2年 M.T
2025年01月30日
皆さんこんにちは。12月の留学レポートを担当します。12月のアイルランドは寒さも本格的になり、またホリデーシーズンに向けて街並みもますます鮮やかになっていきます。ほとんどの授業は11月に終了しており、私は4科目の最終課題やポートフォリオに追われていました。芸術・教養の科目を履修していたので、試験はなく、2000字のエッセイを提出する科目もあり、帰国までほとんど寮で課題をするか街に出かけるかの生活をしていました。課題に行き詰まることも多く、中でも履修していたBody and Performance Studiesという科目では自分自身について学術論文を参考にしながら分析しなければならなかったので、四六時中自分の心身に目を向けることで心が疲れてしまう瞬間もありました。その度に授業の先生や友人達に救われ、なんとか全ての最終課題を提出し終わった頃にはもう日本への帰国も迫ってきていました。残りの日数をどう過ごそうかとじっくり考える余裕もなく、ただ私は留学を実現させてくれた母親や多くのサポートをしていただいた北九大の先生方、そしてアイルランドで困った時にいつも支えてくれた先生方やクラスメイト達に感謝を伝えたいという一心で生活していました。また、アイルランドの人々は本当に温かくて、通りすがりの私にニコッと微笑んでくれたり、お店で他愛もない会話をしてくれたり、そのような日常の小さな幸せやほっこりする瞬間を噛み締めて1日1日を大切に過ごしました。4ヶ月間の留学で旅行や遠出はしませんでしたが、私にとっては日々の人々との交流や街への散歩だけで日常が彩られている感じがして、あっという間の期間でした。留学生活全体を振り返ると、海外で過ごすというだけでは語学力に変化はなく、いかに能動的に活動することが大切か、そしてどれだけ自分が狭い世界の中で生きていたかを痛感した経験だったと思います。家族や先生方と離れ、心が折れそうになる場面も多々ありましたが、出発した当初の自分と比較すると少しは自分への寛容さが深まったり、より広い視野で物事を俯瞰する力がついたりしたのではないかと感じています。何よりも、この経験には感謝しかありません。帰国してからも、アイルランドで学んだ価値観や多様性、自分自身とどう向き合うかなど、日本では気がつくことのできなかったことや、日本にいなかった期間にありがたみを感じた日本の良さなどを忘れずに、日常生活や北九大での授業、人々との関わりの中に反映させていきたいです。最後に、留学は英語を鍛えるための手段ではありません。自分の知らない自分に出会うことのできるかけがえのない体験と財産であるということに感謝して、将来またどこかでこのような経験ができるように精進していきたいと思います。長い文章になりましたが、お読みいただきありがとうございました。