参考:2020年3月当時【留学レポート】王立プノンペン大学 外国語学部国際関係学科3年 M・K
2021年02月08日
※昨年度3月当時の留学レポートについて、新型コロナウイルスの感染拡大により緊急帰国が続いたため、掲載を見送っておりました。
みなさんこんにちは。留学生が一人しかいないと、毎月一人で留学レポートを書かなければいけませんが、なぜか書くネタが全く尽きない、カンボジア留学レポート担当のKMです。新型コロナウイルスで世界中がパニックになる中、カンボジア政府は漂流していたクルーズ船「ウエステルダム号」の乗客を、南部の港で下船させる許可を出しました。経済の多くが中国資本で成り立っているため、中国に対しての忖度はとても強いのがカンボジアです。カンボジア政府によると、新型肺炎ウイルスに感染している人は乗客の中で見つからなかったということでしたが、後日、その乗客の一人がマレーシアでコロナウイルスに感染しているのが発覚しました。カンボジアでは、医療技術がいまだに普及しておらず、病院での誤診や誤った治療方法が広まったりするのは日常茶飯事です。(ニンニクを鼻や耳の穴に詰めるとコロナウイルスを撃退できるといったデマもFacebookで広まっていたぐらいです。)
さて、今回は私が感じたカンボジアの文化と、人々の特徴について少しお話したいと思います。
先ほどのコロナウイルスの件でも少し垣間見えるように、カンボジア人は少し正直すぎるところがあります。また、仲間意識が強く家族間の関係もかなり親密なので、友達や家族が言ったことをうのみにしてしまうような気もします。両親が第一という考え方が一般的なので、基本的には親の意見に従います。自分のなりたい職業と親が望む職業が違うとすると、彼らは必ず親に従います。親の幸せが彼らにとっての幸せなのです。人と人とのかかわりが密接なので、友人同士でも困ったら必ず助けてくれます。私はクラスの中で唯一の外国人なので、授業についていけない時も多いのですが、彼らは私が困っているそぶりを見せると必ず助けてくれます。また、見知らぬ人でも目が合うとにこっと笑ったり、気軽に会話するのは当然です。彼らのやさしさと人の好さは世界でもトップレベルだと思います。(あくまで個人的な主観ですが(笑))
カンボジアの文化というと、少しざっくりしすぎてるかと思いますし、これはステレオタイプかもしれませんが、やはり暑い国の人々なので、なんでもポジティブに考えられているような気がします。日本にいたころの閉鎖的で縛られすぎた物質主義のような社会とは真逆で、人生について悲観的になることもないですし、逆にルールがしっかりしていないのが精神衛生上にはいいのかもしれません。物質的な幸福を感じられるのは日本、精神的な幸福を感じられるのはカンボジア。私が最初に感じた日本とカンボジアの違いは、やはり間違っていなかったと思います。まだ知らないことも多いので、カンボジアの文化について詳しく触れるのはもう少し先のレポートになりそうです。
今回の写真は、最近私のお気に入りのカフェです。カンボジアはカフェ文化があり、プノンペン中におしゃれで安くてエアコン、WI-FI完備の店舗がたくさん存在します。また、カンボジアのカフェについてもいつか書けたらいいなと思います。
次回のレポートでは、私が通っている大学の授業と生徒さんについて書こうと思います。
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。