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2023年4月【留学レポート】タマサート大学 外国語学部英米学科2年 S.A.

2023年08月22日

皆さん、こんにちは。タマサート大学に留学している英米学科のS.A.です。 早いもので、今月が最後の月となりました。タマサート大学では、学期が終わりに近づくにつれ最終レポートやプレゼンテーションが増え、4月末から5月頭にかけてはとても忙しかったです。そして、5月8日から12日にかけて期末テストがありました。3時間のテストが4つもあり、正直きつかったですが、なんとか乗り越え、タマサートでの交換留学が終了しました。 タイでの10ヶ月が終わったということで、今回の留学レポートではタイ留学の実態についてメリット・デメリットに分けて書こうと思います。

大学生活

メリット
• 留学費用が安い
o タマサート大学は交換留学の括りなので北九大に学費を納入していれば、かかってくる費用は渡航費・保険代・ビザ取得費用くらいだと思います。

• 専門的に学べる
o 選べる学部の幅がとても広いので、自分の興味のある分野の学部を選択すると、かなり専門的な内容が学べます。
o 私はビジネスを専攻する学部で勉強しましたが、授業でもプレゼンテーションや実際の企業を例に取って、そこのCEOや従業員にインタビューをして提案したりなど北九大ではできない実践的な学習ができたので、とても成長できたと思います。

• みんなオープン
o タイ人の学生はとてもオープンな性格でよく向こうから話しかけてきてくれます。インターナショナルプログラムで勉強してない学生も英語がかなり話せるので友達はすぐにできます。そして、タイは親日国で日本語を勉強している学生や日本の文化が好きな人がたくさんいるので、そういうところで異文化交流ができるのでとても楽しかったです。

デメリット
• 授業全てが英語ではない
o 外国人の教授は基本的に英語ですが、タイ人の教授の授業になると、難しい内容はタイ人の生徒にわかりやすいようにタイ語で説明される時があります。慣れるまでは苦労しましたが、事前の予習や授業後の復習で補っていました。

• 授業時間やテストの時間が長い
o タマサート大学の授業は授業は1コマ3時間あり、それが朝と昼からで1日に2つの授業を受けるというのが一般的です。さらにテストは中間テストが2時間、期末テストが3時間とテスト時間もとても長く、量もとても多いです。北九大の2倍くらいの長さなので慣れるまではきつかったです。たまに、補講で朝と昼から授業を受けて、さらにそれからもう1コマあった時は授業が終わった時間が7時半とかだったのでとてもきつかったです。

• 時間にルーズ
o 授業が時間通りに始まらないことがあります。生徒も遅れてやってきますし、教授も時間通りに来ないことがあります。また、予定が直前になって変更されたり、その連絡がきちんと行われないことがあるので柔軟な対応ができることが求められます。

日常生活
メリット
• 物価が安い
o タイの物価は日本の3分の1から半分くらいになっており、食事もローカルのタイ料理を食べれば600円くらいで3食食べることができますし、住むところも4万円/月くらいでプール・ジム付きのコンドミニアムに住むことができます。フードデリバリーなども発展しており、家から出なくてもご飯やコンビニで買い物したりすることができ、とても便利がいいです。

• 旅行がしやすい
o タイは交通費も安く、バンコクはBTSという高架鉄道やMRTという地下鉄が通っていて運賃も安いのでバンコクを旅行するにはとても便利です。国内線も往復約5000円で飛行機に乗れるので、タイの南にあるリゾート地であるプーケットや北はチェンマイ・チェンライにも行きやすいです。海外に行く場合でも、タイのスワナプーム空港はハブ空港になっているので世界中のいろいろな路線へとつながっています。

• 第三言語の習得
o 公用語はタイ語なので当たり前にタイ人同士ではタイ語で会話をしています。僕がいたキャンパスでは外国人留学生向けのタイ語の授業はなく、自力で勉強するしかありませんでしたが、もう一つのメインのキャンパスでは外国人留学生向けのタイ語の授業が開講されていたみたいです。留学を通して勉強していけば日常生活で使えるレベルまでには話せるようになると思います。

デメリット
• 英語が通じない
o 大学内では英語が通じますが、一歩大学の外に出てしまうと観光地などでないかぎり英語は通じないので、最低でも渡航前にタイ語で買い物をしたり、数を数えたり、行きたい場所を伝えたりができるようになっておく必要があります。

• 衛生環境が悪い
o タイは発展はしてきていますが、日本と比べると衛生環境はまだまだ悪いと思います。道は汚いし、屋台などのご飯に虫が集っていることもよくあります。トイレはトイレットペーパーは流せないし、ウォシュレットの代わりにトイレの横についているウォーターガンのようなものがついています。食あたりにも気をつけなければいけません。私もサルモネラ菌に当たり、一週間ほど腹痛と熱で寝込んでいたことがあります。

• 交通事故が多い
o タイでは10万人当たりの交通事故死亡者数は36.2人と世界2位だそうです。

• 犯罪が身近にある
o 私が滞在していた大学周辺は比較的安全でしたが、コンドミニアムから20分くらいのところにあるショッピングモールで殺人事件があったりしたこともありました。
o タイでは、私が渡航する少し前に大麻が解禁され、大麻入りの食べ物や飲み物であったり、街中で大麻を売っているお店が多くなりました。バーなどにお酒を飲みに行った際に、大麻やドラッグをしないかと誘われることもありました。そういう面では日本よりも身近にあるのだなという感覚です。

 

 


2年生1学期の期末テストを終わらせて2日で渡航し、夏休み返上で始まったこの留学はとても長いようで短い10ヶ月間でした。色々な人に出会えたし、日々新しい発見ばかりでとても新鮮でした。勉強面でも人間面でも大きく成長できたと思います。2023年度はタマサート大学への派遣はないみたいなので残念ですが、タイに留学したい人や興味がある方は国際教育交流センターを通して連絡していただければ、いつでも相談に乗るので是非連絡してくださいね。