【留学レポート】 クイーンズランド大学 Y.U 2017年9月

2017年09月01日

こんにちは。9月の留学レポートを担当させていただきます、外国語学部英米学科4年のY.Uです。こちらでは2学期が始まって1カ月ほど経過しました。今回は、私が今学期受講している3つの授業について紹介します。

1、Migration, Culture and Identity

現代の多様な移民形態とそれらが抱える問題について、人種・民族的背景、民族主義・多国籍主義、経済の側面から考えます。難民、亡命、出稼ぎ労働者の現実、受け入れる国側の課題など、ドキュメンタリーや当事者の証言なども基にしながら進められます。日本で生活していて実際に目にすることはほとんどなかったこれらの問題ですが、オーストラリアで移民として働く人々に会ったり、こちらで出会った留学生の友人の故郷が授業で取り上げられたり、以前よりも少し身近に感じられるようになりました。毎回とても考えさせられる授業です。

2、Media and Society

メディアや文化的要素がどのように社会を形作っているのかを学ぶ授業です。私たちは広告などの視覚情報から無意識のうちに影響を受けていること、育った環境によって宣伝の受け取り方やそこから連想するものが違うことなど、普段意識することのない部分を掘り下げて考えます。なるほど、と納得させられることが多い授業です。また、この授業はコミュニケーション分野の基礎となる授業なので1年生が多く、一つ一つ丁寧に解説してくれます。

3、Introduction to Political Ideas

リベラリズム、保守主義、国家主義、原理主義、社会主義、多文化主義など政治に関する思想を学びます。もっと政治や社会に目を向けて考えよう、と思い受講している科目です。入門編ですが、毎回新しい思想を学ぶので混乱しないように必死です。

すでにご存知かもしれませんが、こちらの大学では週にLecture 2時間、Tutorial 1時間の計3時間の授業で構成されています。それに予習と復習を含めると、一つの授業にかなり時間をかけて取り組むことになります。日本のように一日に異なる授業をいくつも受けることがなく、一つの科目にしっかりと向き合って考えるので、毎授業ごとに理解が深まっていると感じます。

勉強の話はここまでにして、8月中旬に行ってきたEkka(エッカ)について少しお話します。Ekka(別名The Royal Queensland Show)とは、クイーンズランド州で最も大きなイベントで、州都ブリスベンで毎年8月に10日間にわたって開催されます。毎年約40万人が訪れ、今年で140年目という長い歴史を誇ります。移動遊園地や動物がいるエリアの他、料理のデモンストレーション、馬やトラックを使ったダイナミックなショー、さらには音楽ライブパフォーマンスも催され、見どころが盛りだくさんです。

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移動遊園地

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Ekka名物のイチゴと生クリームが乗ったアイス、ストロベリー・サンデー。

この他にもクイーンズランド各地から集められた食材を使った屋台が出展されていたり、地元産の食材販売やテイスティングコーナーがあったりと、クイーンズランド州のおいしさを堪能しました。

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羊と触れ合うコーナー

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開催期間中は毎晩花火が打ち上げられます。

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夜になると会場はライトアップされ、昼間とは全く違う雰囲気を楽しみました。

以上で今月の留学レポートを終えたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。