2025年9月 カーディフ大学 文学部比較文化学科 A.K.
2025年12月03日
こんにちは!イギリスのカーディフ大学に留学している、文学部比較文化学科3年のA.Kです。今回は、IELTSやイギリス渡航前後、授業についてお伝えします。
・IELTSについて
IELTSなど、語学の試験については本当に早めに準備することをおすすめします。私はなかなか思ったようにスコアが揃わなかったため、結果的に2年の冬には3回受験することとなりました。(うち2回は大阪のテストセンターまで出向きました…)受験料も1回25000円程度と高額なため、しっかりと時間をかけて対策することをおすすめします。
また、あまり知られていないのですが、IELTSは試験結果に不満がある場合には15000円で1度だけ再採点を申し込むことができます。スピーキングやライティングは採点者によってスコアが変わることもあり得るので、受験時の手応えとスコアが噛み合っていないと感じたときには申し込んでみても良いかもしれません。が、ひとつ注意点があります。再採点の結果スコアが変動した場合、再採点費用の15000円は返金されますが、スコアが変動しなかった場合、その費用は返ってきません。(ちなみに再採点によってスコアが下がることはないようです)完全にギャンブルのようなものですが、諦めの悪い方にはおすすめします。私は1度再採点を申し込んだことがあるのですが、スコアは変動しませんでした。
・ビザについて
ビザの申請は、カーディフ大学側から発行されるCASという番号を元にオンラインで行うのですが、間違った情報を登録してしまうと修正に時間がかかってしまうそうなので、慎重に行う必要があります。また、指紋の登録や写真撮影のために、大阪か東京のビザセンター(大使館とはまた別の機関のようです)まで出向く必要があります。来館予約も必要なので、ビザの申請についてはCAS番号が発行され次第早めに取り掛かった方がいいと思います。
・渡航前後について
私は福岡空港から羽田空港まで国内線で移動し、羽田空港からヒースロー空港までは約14時間の直行便で移動しました。福岡から羽田まで便の搭乗を待っていたところ、周辺が突然の大雨に見舞われ一時運行見合わせとなり、最終的には予定より2時間遅れで離陸しました。一時はどうなることかと思いましたが、出国審査が思ったよりスムーズに終わってくれたおかげで無事ヒースロー行きに搭乗できました。3時間ほど余裕を持って乗り継ぐつもりだったのですが、結果的にとても焦ってしまう羽目になったため、福岡から羽田までの便をもっと早い時間にしておけばよかったと思いました。特に9月は台風などもあるので、心配な方は空港周辺に前日から泊まっておくというのが安全かもしれません。
カーディフに到着してから1週間ほどは、授業もまだ始まっていなかったため、近隣を散策したり、オンラインバンクの口座を開設したり(MonzoやRevolutが簡単です)、フラットメイトとIKEAに行き調理器具類を購入したりと、現地での生活の準備に時間を割きました。私は北九大には実家から通っていて、両親の元を離れて生活するのは初めてで渡航前は多少不安に感じていましたが、意外となんとかなっています。私の住んでいる寮の近くにはLidlという激安のスーパーがあるため、自炊をしています。特にパンとパスタ、果物が安く、パスタに至っては日本円で100円を切っていたりするのでおすすめです。イギリスでは外食は高いですが、自炊をすれば食費はかなり抑えられるので、生活費についてはそこまで心配する必要はないのかなと思います。
・授業について
私はカーディフ大学では現代言語学部(MLANG)に所属しているため、翻訳の授業を中心に履修しています。渡航前に履修登録ができるのですが、北九大と同じように修正申告の期間があるので、一度講義を受けてみてから考えることもできます。一方で、北九大のように全ての授業が記載されている時間割が配布されるわけではなく、どの曜日のどの時間に授業が開講されているかは履修登録をしてからではないと分からないので、正直かなり不便でした。
今学期履修している授業で一番面白いと感じているのは、社会人向けに開講されている“Understanding Gang Culture”という授業です。イギリスのギャングについて、心理学や犯罪学、社会学的視点から分析するという授業なのですが、私が興味を持っていてゼミで勉強していることにも近いので、毎週楽しみにしています。他のMLANGの授業に比べて履修者が8人ほどと圧倒的に少ないため、授業中に発言する機会も多いのですが、先生もとても分かりやすく解説してくれるのでお気に入りの授業です。
単位交換についてですが、私は文学部に所属しているため、外国語学部と比べて単位交換できる授業が限られています。私は大学を5年で卒業することにしたので、単位のことはあまり気にせず興味のある授業を取るようにしていますが、4年で卒業したい外国語学部以外の方は、(特に3年生以上はゼミ、卒論があるので)学科の留学担当の先生やゼミの担当教員とよく相談した方が良いと思います。
イギリスでの生活は、日本と比べて毎日新しいことばかりというわけではなく、「案外こんなものか」と思うことも実は多いです。ですが、それは期待外れだというわけではなく、思っていたよりも何とかなっていること、意外にもこちらの生活に馴染めていることの表れなのではないかと思います。英語に関してはやはりまだ勉強不足を感じることが多いですが、残りの留学期間で少しでも成長できればと思います。長くなってしまいましたが、9月の留学レポートは以上となります。
写真1:ヒースロー行きの飛行機のモニター。北極付近を飛んでいる時は機内でも流石に少し寒かったです。
写真2:ゼミの先生におすすめしてもらったスムージー。チャリティキャンペーンのためにニット帽が被せられていました。いろんな種類があって美味しいです。


