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2022年8月 【留学レポート】オックスフォード・ブルックス大学 外国語学部英米学科4年 M.S

2022年09月14日

今月で私が留学レポートを担当するのは、最後になります。ここでの生活も8か月が経とうとしていますが、日々、貴重な経験とご縁に溢れていて、自分の成長も感じられるようになってきました。最後のレポートでは、主に、私の英語に対する向き合い方の変化と、この留学生活で得たことの1つを紹介したいと思います。

私がオックスフォードに来てから、最も苦労したことは、英語に対する劣等感を克服することでした。中高では、ただの1つの教科として英語を学んでおり、北九大に入学してからも、英語を自分の価値や能力を測る判断基準のようなものだと捉えていた気がします。そのため、英語を使うたびに、誰かにジャッジされるのではないかと脅えて、人と英語でコミュニケーションをとることが怖くなっていました。しかし、フラットメイトや友人、そしてここでの様々な経験のおかげで、現在、私の中で、英語は自分を幸せにする要素である、というように考え方が変化してきています。なぜならば、英語は、私の将来の可能性や人との繋がりを広げてくれ、よりハッピーな人生を掴み取らせてくれるからです。英語というツールがあれば、日本社会から世界へと選択肢を増やすことが出来ますし、多様な背景をもった人と話すことが出来たり、世界中の文献や動画など、たくさんの情報に触れることが出来ます。そうすることで、自分の知識や視野や感性などが、とても豊かになるのではないでしょうか。このように、英語によって無限に広がった道の中から、より楽しく充実した人生を自分で選択できる、ということが、現時点での、私の英語を習得する意義になっています。

次に、この海外経験を通して得たことについてですが、この留学のおかげで、私は、やっと自分の芯をつくることが出来た気がしています。私は自己肯定感や自尊心が低く、周りからの期待や評価を気にしたり、自分よりも他者を優先したりする傾向がありました。しかし、日本での常識や、日本社会の中で、「良い」または「好ましくない」とされていることが、一歩外に出れば、全く違っていて、世界には十人十色の価値観があり、他者や社会が決めた正解が、私にとっての正解とは限らない、ということを感じました。SNSの影響もあり、周りの意見や圧力に囚われ、周りの基準で自己評価をしてしまいやすい社会ですが、私は、自分の声を一番大切にして、私自身が心から満足できるような人生を、自由にデザインしたいと思えています。(もちろん周りへの感謝とリスペクトも忘れないようにしたいです。)

このレポートを読んでくださっている方は、英語圏の留学に興味がある学生が多いかなと想像しています。中には自分の英語力に自信が無くて、留学を悩んでいる方もいるかもしれませが、もし挑戦してみたいという気持ちと挑戦できる環境があるのなら、私は心から応援しています。私は、海外経験も無く、英会話に通っていたわけでもありません。入試の結果は、英米学科の最低点で、ギリギリで入学しました。留学について相談した教授からは、「オックスフォードブルックス大学は、あなたにはレベル的に厳しい」と言われ、違う留学先を提案されました。そんな私でも、なんとか留学できていますので、皆さんにもチャンスは十分にあると思います!皆さんの目標が叶うことを願っています。最後まで読んでくださってありがとうございます。残りの4か月も頑張ります。