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2023年10月【留学レポート】ブレーマーハーフェン大学 政策科学科4年H.T

2023年11月09日

みなさんこんにちは。ブレーマーハーフェン大学に留学している政策科学科4年のH.Tです。10月のレポートも自分が担当させていただきます。

10月は楽しいことだらけであっという間に過ぎました。主な出来事を時系列で振り返っていきます。

初めに、セメスターチケットが1日より有効化して使えるようになりました。セメスターチケットとは学生証のようなもので、携帯しておけば、州内の公共交通機関が無料で利用できます。特急列車は対象外といった条件はありますが、交通費の負担を抑えてくれるありがたい制度の一つです。私は早速、セメスターチケットを使って州都であるブレーメンに卓球のブンデスリーガーを観に行きました。

10月3日は祝日であるドイツ統一の日を楽しみました。毎年10月3日は旧東西ドイツの統一を記念して、州ごとの持ち回りで記念イベントを行います。幸運なことに、今年はセメスターチケットを使用して行くことのできるハンブルグで行われていました。私が政治学を専攻していることもあり、政治的要素も含みうるイベントでどのような発見があるのかを楽しみにしていました。結果として政治的な要素を思わせる出来事はありませんでしたが、町中が祝賀ムードでにぎわっていたのを体感することができてよかったです。その日の夜は、ブレーマーハーフェンに帰って、歌劇場でオーケストラのコンサートを堪能しました。余談ですが、ブンデスリーガー、今回のコンサートを始めとして、ドイツの娯楽関係の支出ではかなりの割合で学生割引があります。時には半額に近い割引率、または無料であることもあります。ドイツの物価に不安を覚えておられる方は気に留めておくといいでしょう。

その翌週からは学校のオリエンテーション期間が始まりました。内容としては日本と同じような入学式に加えて、学生が企画するパーティー、歓迎パレード等ドイツならではのものもあります。入学式の式典では登壇者が挨拶の言葉を述べますが、積極的に冗談で会場の笑いを誘うことが話題の中心になっていること、学生もユーモアには積極的に応えるところ、話す時間が短めだというのは特に印象的でした。その日の午後には大学構内で地ビールの無料配布が行われたのには驚かされました。アルコールによって緊張が解けたことで、その場で多くの人間関係ができました。別の日には大学が手配したクルーズ船でのダンスパーティーが行われ、日付が変わるまで続いていました。ドイツでは毎週何かしらのパーティーが行われており、私もその機会に自分とは違うコースの学生と交流しました。また、大学の施設の運営が学生に委ねられている時は夜通し使用できることもあり、世間的な学生への信用、学生の自主性・自立性を感じました。

ドイツの学生がパーティーの時とは打って変わり、学習面では身を入れていそしんでいるのは新鮮に映りました。授業態度の真面目さは日本と似ています。ただ、説明に少しでも不明点があれば躊躇せずに質問する点、持論を積極的に語る点は非常に能動的です。また、大学での学びとその後のキャリアの関連性が高いという制度上の特徴があります。その要因もあってか、自分の専攻が将来のどのような場面でいかに役立ち、自分はそのためにどのような行動をとるべきかを考えて熱く語る学生が多いのも興味深い点でした。

私たちのコースでは授業は英語で行われています。そこで使われる語彙は学術用語なだけあって、多義的なもの、専門的なものが多く、かなり手を焼いています。そのため、平日は予習、復習に追われてばかりです。それでも必死に学んでいるという充実感はありますし、少しでも多くの知見を得て帰国後に還元できたらいいなと考えています。

今月のレポートは以上です。来月分を楽しみにお待ちください。

              

ドイツ統一の日でにぎわうハンブルグ市庁舎の写真です。        大学が手配したクルーズ船でのパーティーの様子です。