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2023年10月【留学レポート】済州大学校 法学部政策科学科 T.T

2023年11月21日

韓国の済州島に来て2ヶ月が経ち、相変わらずコチュジャンの辛さには慣れませんが、ここでの生活には慣れてきました。
今回は、済州への留学を考えている学生やその保護者の方に向けて、済州大学での授業や生活について書きたいと思います。

まず授業についてですが、私は語学堂で韓国語の勉強している他、済州島と韓国の歴史や文化を学ぶ授業も履修しています。後者の授業は英語で行われるため、英語力を上げたい方にとっても良い環境なのではないかと思います。

ちなみに、私以外の日本人学生はみんなとても優秀で韓国語が上手なので、済州大学の一般学生と同じ授業を履修して韓国語で授業を受けています。
1学期は15週で、中間試験と期末試験があります。韓国語の試験はスピーチ、ライティング、リーディング、リスニングなどでした。クラスによって難易度が違い、私は1番下のクラスなのでそこまで難しくありませんでしたが、1番上のクラスの生徒たちはかなり難しく感じている印象でした。
一方で、私たちのクラスの先生は英語が話せないため、先生・生徒間でのコミュニケーションの難しさを感じます。韓国に来たばかりのときは、先生が何を言っているのか全く分からず、Googleレンズ(画像認証技術)越しに翻訳しながら授業を受けていました。

中間試験でもテストの内容を前日になってようやく理解し、クラスのみんなで協力して準備をしました。

先生との意思疎通が上手くいかない授業もそれはそれで楽しいですが、韓国語力を高いレベルまで上げたい人は、留学前に1番下のクラスに振り分けられない程度に勉強しておくことを勧めます。

英語を使う授業の中間試験ではレポートとスピーチがありました。日本にいる間は英語を話す機会はあまりなかったので、スピーチはかなり苦労しました。
それでも自分の英語が通じたり、通じなかったりするときに得られる嬉しさや悔しさにすごく価値を感じますし、そういう気持ちになるたびに留学して良かったなと思うことが出来ています。

次に済州大学での生活について書きたいと思います。

私はフランス人の留学生と2人で寮生活をしていますが、今のところ問題なく過ごすことができています。好調な生活を送れている要因としては2つあると考えます。

1つは生活リズムです。
誰かと一緒に暮らす上で生活リズムは合っていた方が良いと考えていたので、カカオトーク(韓国のチャットアプリ)で生活リズムが同じであることで話が盛り上がった彼と同部屋を申請することにしました。おかげで十分な睡眠を確保できています。

ちなみに寮の部屋の申請はオンラインで行います。定められた時間に多くの学生が集中して申し込みをするため、部屋は早い者勝ちになります。回線が混むことも予想していましたが、私は当時サウジアラビアにおり、リヤド空港の貧弱なWi-Fiからでもアクセスできたので、そこは心配しなくて良いかなと思います。

部屋の中に関しても少し述べると、シャワー・ベット・机・椅子・冷蔵庫(冷凍機能付き)・クローゼットなどはあるので、用意するものとしては布団と枕、ドライヤーくらいかなと思います。

大半の備え付け家具には満足していますが、マットレスのスプリングの弾性が異常な強さなので、ベットでジャンプしたら天井に頭をぶつけてしまうでしょう。

もう1つは食事です。
寮やキャンパスにある食堂では栄養がありそうなご飯を安い値段で食べることができます。確かに、韓国であるがゆえに辛い食べ物は多いですが、それらを避けることもできますし、大学の周りには日本食や中華、イタリアンなどの飲食店も多数あります。寮に調理場はないですが、電子レンジと水とお湯は使い放題なので工夫次第ではご飯も炊けます。

ただ、留学生の中にはヴィーガンであったり、宗教であったりで、人によっては食べられない物がある場合もあるので、一緒に食事をする際にはそこを理解する必要があるかなと思います。

一度、デンマークの友達から「馬は好き?」という質問をされましたが、私はアニマルとしてではなく食肉としての質問だと勘違いして「うん、刺身で食べるのが好き」と答えて引かれてしまい、気まずくなった経験があります。

食の違いもそうですが、文化や価値観など様々な違いを持った学生がいるので、ただそれを違和感として受け取るのではなくて、そこから新たな気づきを得ることも留学する価値のひとつかなと思います。

ここまで読んでいただき、カムサハムニダ。
このレポートが少しでもお役に立てれば幸いです。