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2025年1月【留学レポート】ブレーマーハーフェン大学 文学部比較文化学科3年 C.S

2025年02月14日

みなさんこんにちは。ブレーマーハーフェン応用工科大学に留学中のC.Sです。1月のレポートを担当します。

私にとってドイツで新年を迎えるのは人生で初めてでしたが、日付が変わる前から自分で火をつけて打ち上げるタイプの花火が街中で上がっていて、すごい音でした。何かが爆発したんじゃないかと思って最初はとてもびっくりしました。正直花火がすごかったという印象しかなくて、少し日本の年末年始が恋しかったです。ドイツでは年末年始は家族と過ごすというよりは、友達と集まってパーティーをすることの方が多いようです。

さて、月日が経つのは本当に早いもので、ドイツに来てから早5か月、日本に帰るまであと1か月足らずとなりました。こちらもテスト期間となりましたので、今回は私が取っている授業の概要を簡単にお伝えしようと思います。私はITM(International Tourism Management)という学部に所属しており、主にその学部の授業を取っています。

一つ目は、Introduction to Tourismという授業です。これは1年生に向けた授業なのですが、普通に専門的な単語もたくさん出てきて、私の英語力では少し難しかったです(正直「え、イントロダクションだよね?」と初日に思いました)。名前の通り、観光に関するあらゆる分野(例えば、航空会社だったり、宿泊施設だったり)を各回でデータや例を見ながら学んでいきました。たまにグループワークがあって、各グループで簡単なプレゼンを行うこともあります。授業で先生が挙げる例はヨーロッパのものが多く、生徒がそれを「知っている」という前提で講義が行われるので、予備知識がない私はついていくのが大変でした…。まだテストは行われていませんが、正直単位が取れるか一番自信がない授業です。

二つ目は、International Business Communicationという授業です(これはITMの授業ではなく、他学部のものです)。主に資料を見ながら、ビジネスで使われる単語の意味などを学びました。また、各グループに分かれ、「自分たちの会社(ビジネス)を考えて、それについてのプレゼンをする」というものがありました。私たちのグループはe-bikeのビジネスを立ち上げ、自分たちのビジネスの強みや初期費用、どのように運営していくかなど、色々な観点から考えて発表をしました。グループメンバーと集まったときに疑問点を積極的に質問し、明確にしてから発表に臨むことができたので良かったです。発表が終わったあとに、グループメンバーが「C, good job!👍」とグーサインをしてくれて嬉しくて少し泣きそうになりました。この授業は比較的易しくて、ビジネスを学んだことがない私でも意味を理解することができましたし、楽しかったです。

三つ目は、Intro to Innovationという授業です。これは、後述するIntro to Cruise Tourismという授業とセットになっていて、この二つの授業で一つの単位がもらえるようになっています。この授業は、先生が定めたテーマが各グループに割り当てられ、それについて調べ、お互いにチームティーチングをするというものでした。授業のほとんどがそれに向けての準備期間で、先生が講義をするのではなく、グループでの活動でした。私のグループは発表がまだなので少し緊張していますが、他のグループの発表を聞くのは楽しく、内容だけではなく、使っている英語、分かりやすい資料づくりやプレゼンのやり方なども勉強になることが多かったです。

四つ目は、Intro to Cruise Tourismという授業です。Introという名前の通り、クルーズのシステムや構造、経済や環境に与える影響、そして未来について基本的なことを学ぶことができました。先生の話が面白くて、たびたび生徒たちの間で議論が盛り上がりました。私はもともとクルーズ観光について学びたかったので、この授業はとても面白かったです。課題はポートフォリオを書くというもので(先生が生徒にテストをするかポートフォリオを書くのがいいか多数決を取ってくれて決まりました)、授業を聞く中で学んだことを発展させて、ここからどんな問題が発生しているのか、将来的にどうなるのか、様々なソースをもとに自分で考えを展開していく形式です。私は授業で学んだ「クルーズにおいて一日どれだけの食料や飲み物が消費されているか」のデータをもとに、クルーズにおける食品ロス問題について取り上げようと考えています。この留学レポートと並行して執筆中なのですが、超大作になる予感がしています(笑)

そして、私たちは学期開始前にドイツ語の集中講義をオンラインで受けていたのですが、学期が始まってから対面で開催されるドイツ語のコースにも続けて参加することをおすすめします!まわりは同じく留学生ばかりですし、ドイツ語の基本的な文法や単語から学べるので楽しいですよ。他の授業は専門的なものばかりで疲れることもあったのですが、このドイツ語の授業がオアシス的な存在になっていました。

おそらくこれが私の書く最後の留学レポートになると思いますので、5か月間の留学生活を簡単に振り返ってみようと思います。まず、英語力についてですが、スピーキングはまだまだ課題が残る部分が多く、爆発的に成長した!とは正直言えないです。喋りながら表現が出てこずに若干パニックになってしまうこともまだあります。しかし、留学前に比べるとスムーズにコミュニケーションが取れるようになったと思いますし、もし何か一人でトラブルに遭遇しても自分の状況を伝えて意思疎通をして切り抜けられる自信はつきました。何より、英語で会話をすることに前よりは抵抗が少なくなり、友達と会話をもっと楽しめるようになったと思います。リスニングは、私は人によって聞き取りやすい人とそうではない人の差があったのですが、最近やっとその聞き取りにくいと思っていた人たちの英語が聞こえてくるようになりました。また、留学当初は何と言っているのか分からなくて何回も聞き返したり、分かったふりをしてしまったりすることもあったのですが、最近は一回で聞き取って返事をすることができるようになってきました。約半年間の留学の中で、やっと英語に慣れてきたところだったので、もうすぐここを離れることになるのはとても名残惜しいなあと思います。正直もっと頑張れたなと思うことも少なくないのですが、学生時代のこの時期に、日本語が通じない環境に飛び込んで様々な人たちと交流した経験は、本当に一生物の宝だなと感じました。ブレーマーハーフェンにいられるのもあと1か月足らずなので、まずはテストを頑張って、終わったあとにたくさん旅行や友達と遊びに出かけて、残りの留学生活を全力で楽しもうと思います!ここまで読んでくれてありがとうございました!


ハンブルク市庁舎です。ドイツは曇りが多いですが、この日は綺麗な晴天で気持ち良かったです。

 

1月はベルギーに旅行に行ったのですが、その時中継ぎで訪れたアムステルダムです。駅自体が観光スポットになっています。
全体的に茶色で可愛いです。

 

ベルギーではアントワープとブルージュを訪れました。
アントワープの聖母大聖堂でのみ見られるルーベンスの「キリストの降架」(左)とブルージュのマルクト広場(右)

 


友達と手巻き寿司パーティーもしました✨