2025年3月【留学レポート】タコマ・コミュニティカレッジ
2025年05月09日
「アメリカは自由の国」まさにそれを実感した7か月間だった。私はサンフランシスコ、ロサンゼルス、オレゴン、カナダ、ニューヨークに旅行に行ったが、どこに行ってもいわゆるweirdなことを感じることがある。しかし、アメリカではそれがあくまでも当たり前であって、外国から来た私たちだけがその当たり前を異質なものとして受け入れ、認識してしまうのだ。
ロサンゼルスに行ったとき、赤だけの服、又は青だけの服を着ている人は一人もいなかった。もし着たら、トラブルに発展する。ギャングの縄張りがあり、赤と青のイメージカラーをそれぞれ持っている。ロスに行くときは服の色に気を付けてほしい。話は変わるが、私たちはホテルに泊まったのだがフロントのスタッフが営業中にもかかわらず寝ていた。また、ちゃんとしたホテルであったにも関わらず、スタッフは制服を着ておらず私服だった。日本では勤務中に睡眠をとるなど考えられないし、ホテルのスタッフであればスーツを着ている。かなり自由を感じた。また、移動の際バスに乗った時、基本的には1人2ドルなのだが、運転手は私たちが観光客というのに気づくと、無料で乗せてくれた。それはたまたまバスの運転手が優しかったからではなく、どの運転手でも同じだった。本当にアメリカ人は寛大である。ロサンゼルスではホームレスの人と話すことが何回かあった。一回目はバスの中でドレッシングをくれた。なぜだかわからない。もちろん捨てた。二人目はスーパーにいたときに歯のないおじさんが話しかけてきた。内容はかなり刺激的なものだったのでここでは言えない。とてもロサンゼルスは刺激的で観光地での感動とともにアメリカンな経験をすることができた。
次にニューヨークのお話だ。まずアメリカ国内で時差があるのに驚いた。しかもシアトルからニューヨークのJFK空港までは6時間。日本から六時間飛行機に乗ったらどこに行くことができるだろうか。アメリカの大きさを身をもって感じた。私の中でのニューヨークにイメージは「眠らない街」であったが、実際ちゃんと眠る健康的な町だった。屋台やレストランは夕方から夜にかけて閉店し、動いているのは地下鉄だけだ。地下鉄はとてつもなく汚い。犬も地下鉄に乗っているし、ホームレスの人が電車内でM&Mを1ドルで売っていた。怖くて買えなかった。しかし思ったよりも治安は良くて、物が盗まれることなどないし地下鉄内で寝ても何も起こらなかった。たまたまその時だけ安全だっただけかもしれないので皆さんは気を付けて。ちなみに、ニューヨークの人はとにかく不愛想だ。アメリカの西海岸と東海岸でこれほど人柄が変わってしまうのかと衝撃を受けた。どんなお店に行っても店員は全く喋らないし、アメリカ人の挨拶のようなものである「Have a good one」なんて誰も言わない。心穏やかに暮らしたいなら西海岸をお勧めしたい。
そのほかに衝撃を受けたことは、かなり多くの人がフェイクの高級ブランドの商品を道端で売っているということだ。そして警察はそれを何も注意しない。日本でこんな事をしたら即逮捕だ。本当にアメリカの最後を締めくくるこれもよい旅、そして経験だった。
アメリカの大きな都市2つに足を運んでみて分かったことは、日本がどれだけ安全清潔でオーガナイズされているかということだ。日本について不平を言っている人がいたら、ぜひアメリカに行ってみてほしい。アメリカの良さとともに日本の良さを思い知らされることは間違いない。